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プログラミング環境研究チーム

K computer Newsletter No.2 : 研究チーム紹介

我々の研究チームでは、「京」のプログラミング環境の研究をしています。プログラミング環境とは、プログラム開発をするために必要な一連の道具(ソフトウェア)のことで、人間が書いたプログラムをコンピュータで実行できるようにコンピュータの言葉に書き替えるものや、プログラムの不良を見つけるものなどがあります。人間とコンピュータをつなぐ要ともいえます。

「京」は数万ものプロセッサ(1つのコンピュータを構成する単位)をもち、各プロセッサに膨大な計算を分担して実行させる「大規模並列システム」です。多数のプロセッサを扱うプログラムは複雑になりがちで、プログラムの開発者は大変な苦労をします。開発者が簡単に扱えて、かつ、システムに最適なプログラムをつくりやすいプログラミングの方法やプログラミング言語を研究・開発することが、我々の第一の目的です。

また、「京」の性能を最大限に引き出すためには、数万個もある各プロセッサにバランスよく計算が割り振られているか確認し、そうでない場合は原因を調べて対策をとる必要があります。こうした高度な性能解析のためのソフトウェアを研究・開発するのも重要な仕事です。 プログラミング環境の研究では、その時代の先端的なコンピュータに対して、どこまで高効率な環境をつくれるかを追及できます。そこに大きな魅力を感じています。 

(下坂健則)

佐藤三久チームリーダー(右から3人目)とチームのメンバー

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