研究者に聞いてみよう! 第1回
粒子系シミュレータ研究チーム
牧野 淳一郎 チームリーダー
研究者に聞いてみよう! 第1回
粒子系シミュレータ研究チーム
牧野 淳一郎 チームリーダー
牧野さんは岐阜県出身の天体物理学者です。東京大学の学生時代に、重力計算に特化したGRAPEシリーズ計算機の開発に携わり、以来、おもに理論やシミュレーションによる天体の形成・進化の研究や、計算アルゴリズムの研究に取り組んできました。牧野さんは、その功績によってスパコン界で最も権威ある賞の1つ「ゴードン・ベル賞」を7 回も受賞しています。AICSでは、1個ずつの粒子に数値をおいてシミュレーションを行う「粒子法」という計算手法を「京」で実現し、汎用性に富んだソフトウェアの開発に取り組んでいます。そんな牧野さんにお話を聞きました。
(兵庫県立宝塚北高等学校化学部一同)
一流の研究者に直接お話をうかがうことは、ふだんはできない経験です。研究の内容だけでなく、日常生活にも興味があったので、お話を聞けてとてもうれしく思いました。牧野さんは研究に取り組むだけでなく、科学者の立場から原発事故に迫った『原発事故と科学的方法』も執筆されています。この本についてもうかがい、人の暮らしを豊かにするのも、また安全を脅かすのも科学なのだということを実感しました。我々化学部には、研究者をめざす者も多いので、このことは肝に命じておかなければならないと強く思いました。お忙しい中、私たちのためにお時間をとっていただき、ありがとうございました。
(菅 優伍、木村 航、藤原 朋子、峯田 初音)
2014年10月17日発行