スパコンの未来

これからのスパコンはどうなるの？

スパコンのことがわかってきたぞ！スパコンは、ボクたちの社会にとって縁の下のチカラ持ちなんだね。ボク、将来はスパコンを使う研究者になりたいな。

タイチくんが研究者になるころには、スパコンはもっと速くなっているはずじゃ。「京」の約10倍の性能を持つスパコンがもう登場しておるし、2020年以降には、さらにその10倍の性能をもつスパコンも出てくるじゃろう。そのための研究開発が世界中で進んでいるんじゃよ。

1秒間に1エクサ回（100京回）の計算速度を持つ次世代のスパコン。少ない電力で高い計算能力を出せるよう、パーツの小型化、光ケーブルを使ったネットワーク、計算を加速させる技術など、総合的な工夫が必要となる。

京の100倍!?すごいスパコンができるのね。どんなことができるの？

今よりも、複雑で大規模な分析ができるようになるんじゃ。たとえば、京を使った研究で人間の脳全体の約1％にあたる神経細胞を解析したんじゃが、エクサスケール・スパコンでは脳全体を解析できる可能性が広がるんじゃよ。

将来は災害と人の動きを連動させて、どこに誘導すれば人の命を助けられるか、といった自然科学と社会の現象を関連づけたシミュレーションもできるようになるじゃろう。より安全で、よりエコに、より多くの人が楽しく暮らせる社会づくりをスパコンは目指しているんじゃ。