理化学研究所 計算科学研究機構

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Kcomputer 京について

「京」の魅力

kei

日本や世界には数多くのスーパーコンピュータ(スパコン)があります。中でも「京(けい)」は世界トップクラスの大規模で高性能なスパコンです。速さだけでなく、使いやすさにこだわって作られた「京」の様々な魅力をご紹介します。

「京」の後継機、ポスト「京」の開発についてはフラッグシップ2020プロジェクトの特設サイトをご覧ください。

魅力1 - 色々な研究で活躍しています

現在「京」は、創薬、地震・津波、気象、宇宙、ものづくり、材料の開発など幅広い分野の研究で活用されています。もともと多くの分野の研究者が使うことを考え設計された「京」ですが、新しい分野のソフトウェアもどんどん開発・公開されており、今後はさらに多くの研究で活躍することでしょう。
「京」は国内外の研究者に開かれたスパコンで、公募で研究課題を募集しています。審査を経て採択された課題で、現在も研究機関、大学、企業などの研究者、技術者が利用中です。

魅力2 - 新しい未来をひらきます

計算スピードが速いと、今までできなかった精度の高いシミュレーションが可能になり、新しい発見が生まれ、新たな研究への道が拓けます。例えば2年かかっていた心臓のシミュレーションが、「京」では1日でできるようになりました。結果が短時間で得られるようになったことで、心臓病の治療やメカニズムの解明につながると期待されています。
また創薬に「京」を使うことで、薬作りの方法も進化します。このように「京」の活躍で私たちの将来は大きく変わろうとしています。

魅力3 - 速くて安定しています

幅広い分野の研究で用いられるさまざまなソフトウェアが効率よく計算できるように、「京」には多くの工夫が盛り込まれています。例えば、CPUの演算性能だけでなく、ネットワークの性能、メモリの性能がしっかり強化されています。
また、仮にCPUなど一部が故障しても、その故障した部分を迂回する仕組みがあり、「京」のシステム全体は止まらず計算し続けることが出来ます。また故障した部品をシステムを止めることなく交換できるなど、信頼性や安定性を重視したつくりです。

魅力4 - 省エネに配慮しています

「京」は、電力を供給するための設備や、「京」から出る熱を冷やすための冷却設備などを含め、全体として効率の良いシステムを構築しています。そのおかげで、「京」が初めて世界で1位になった2011年6月には、省エネスパコンランキング(GREEN500)では第6位。大規模汎用スパコンとしては、優秀な省エネ性能となりました。太陽光発電や、コージェネレーション発電時の廃熱、雨水の再利用なども行っています。