理化学研究所 計算科学研究機構

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OVERVIEW 計算科学研究機構とは

アプリケーション開発チーム

アプリケーション開発チームは、コンピュータ・アーキテクチャ研究者、システムソフトウェア研究者、アルゴリズム研究者と協調して、ポスト「京」で最大の成果を得るための開発研究に取り組んでいます。具体的には以下の3つの課題を担っています。

● ターゲットアプリケーションによるコデザイン
ポスト「京」で重点的に取り組むべき社会的・科学的課題(重点課題)が、文部科学省の検討委員会により選定されました。その重点課題の実施機関や本プロジェクトの他チームとともに、各課題の代表的な「ターゲットアプリケーション」の性能評価と高速化を通して、アプリケーションとシステムとの協調設計(Co-design:コデザイン)を行います。高速化の技法は文書化し、後続のアプリケーションへの指針とします。また、コデザイン推進チームと協同し、新規アルゴリズムや実装手法の研究開発を行います。

● システム評価のためのアプリケーションベンチマークの確立
「ミニアプリ」を利用したアプリケーションの性能評価の標準化を進め、システム評価に役立てる取組を行います。「ミニアプリ」とは、実際のアプリケーションの重要な部分を抜き出し、ベンチマークプログラムにしたものです。様々な分野の代表的なアプリケーションについて、元来の計算性能特性を維持しながら、ソースプログラム形式で公開提供でき、かつ容易な実行が可能となるようにコンパクトに作成し、「ミニアプリ」集として整備を進めます。様々な角度から「ミニアプリ」の構造を分析すると同時に、「京」を含むスーパーコンピュータ上での実行分析を行い、システム性能評価における標準的ツールとして国際標準の策定に積極的に貢献します。海外の研究機関と国際連携し、また大学等との共同研究も行い、将来を見据えたシステム評価方法を確立します。

● アプリ基盤研究開発
ポスト「京」で多様なユーザーが最大の成果を創出するために、計算科学研究機構の研究部門と協調しながら、ライブラリー・フレームワーク等のアプリケーション基盤技術の開発を行います。
また、平成24年度~25年度の「将来のHPCIシステムのあり方の調査研究(アプリケーション分野)」(アプリFS)でも行ってきた、今後5年~10年に行うべきHPC(※)で 解決すべき社会的・科学的課題の抽出作業を継続して進める活動を行います。

※HPC・・・High Performance Computing スパコンを含む高性能コンピューティング

チームリーダー富田浩文

チームリーダー
富田 浩文(とみた ひろふみ)