理化学研究所 計算科学研究機構

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Kcomputer 京について

若手研究者のメッセージ~兵庫県立大学大学院 島 伸一郎~

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<2007年度次世代スパコンシンポ・ポスターセッション優秀賞>
兵庫県立大学大学院 シミュレーション学研究科
准教授
島 伸一郎

「京」は素晴らしい計算能力を持ちます。その可能性を最大限に発揮するには、何を対象としてどの様に計算するか、創意工夫が大切です。例えば空に浮かぶ雲ですが、実はまだ分かっていない事が沢山あります。私達は雲のふるまいを精密に計算できる新しいシミュレーション手法を開発しました。この手法と「京」の計算能力があれば、気候変動の理解にも役立つ新しい知見が得られるでしょう。この様な自然現象だけでは無く、社会現象の分析にもシミュレーションは有用と考えられますが、その取り組みはまだ発展の途上です。これらのより複雑な現象に関してもシミュレーション手法の研究を進め、「京」の活用に貢献したいと思います。

超水滴法による積雲の形成と降雨のシミュレーション