
HPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)と計算科学研究機構の予算について解説します。
※平成23年10月28日に、文部科学省における審査を経て、財団法人高度情報科学技術研究機構(Research Organization for Information Science & Technology)(以下、「RIST」という。)が利用促進業務の実施主体に選定されました。RISTは、「京」を設置している理化学研究所計算科学研究機構の施設内等に、RIST神戸センターを設け、平成24年4月1日より利用促進業務を開始しています。RISTの詳細等につきましては、こちらをご覧ください。
※グランドチャレンジアプリケーション開発とは、ナノ分野及びライフサイエンス分野において、「京」を最大限活 用するためのペタスケールのソフトウェアを開発するため、文部科学省が委託事業として平成18年度より実施しているもので、ナノ分野については平成23年度に、ライフサイエンス分野については平成24年度に、それぞれ終了しました。
運用主体として「京」の維持管理を行うとともに、共用施設として利用者への供用にかかる業務を行う組織として、平成22年7月1日、理化学研究所内に機構が発足しました。
(1)「京」の運用等に必要な経費
「京」の運用に必要な経費は文部科学省が推進するHPCI構築関連の予算に含まれます。
平成28年度は、「京」の施設運用経費として、より一層の効率化を図った上で、建屋や計算機システムの保守とその運転にかかる光熱水等のために必要な経費を計上するほか、機構職員の人件費、「京」の高度化に資する研究や分野横断的な共通基盤的研究の体制を充実するための経費等を盛り込んでいます。今後も効率的かつ効果的な執行を行って参ります。さらに、RISTその他の関係機関と適切な役割分担の下、計算科学技術に関する研究者等の育成に努めるとともに、優れた研究開発成果を世界に向けて発信していくことにより、国内外のトップレベルの研究者等の交流の場となる最先端コンピューティング研究教育拠点として発展を図ることとしており、そのために必要な経費を計上しています。
注) HPCIの詳細につきましては、こちらをご覧ください。
注) HPCI構築関連の予算については、こちらをご覧ください。
(2)ポスト京の開発に必要な経費
我が国が直面する課題に対応するため、世界最高水準の汎用性のあるスーパーコンピュータの実現を目指しております。予算総額は、約1,300億円(うち国費分 約1,100億円)です。
(3)計算科学技術研究費及び推進費
計算科学技術研究事業では幅広い分野で、理論・実験と計算科学とによる三位一体の連携により、中長期的な先端研究の実施を行い、計算科学技術の質を飛躍的に向上させるための基盤技術の構築に取り組んでいます。
※機構の概要等につきましては、こちらをご覧ください。