株式会社三菱ケミカルホールディングス 取締役 社長 小林 喜光
計算科学研究機構の発足によせて
発足おめでとうございます。産業界より大きな期待を込め、エールを送ります。
「測定」が五感の延長だとすれば、「計算科学」は脳の増幅と言えましょうか。弊社も80年代後半に触媒や色素等の解析、設計の為本格導入しており、今や研究開発に必須の技術です。
ただ、上手に活用するためには計算が信頼性あるフロンティア技術でなければなりません。そこに“K computer”の意義があると思っています。また、企業の立場からは、生命、物質科学に止まらず、是非社会科学にも応用いただきたいと思っています。一企業では成し得ない大きな成果を、国家プロジェクトに期待する次第です。
機構が、先端技術によって立つわが国の新たな元気の源となられますよう。