理化学研究所 計算科学研究機構

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第103回

第103回
日時: 2017年1月11日(水)、15:30 – 16:30
場所: AICS 6階講堂

・講演題目: 大気シミュレーションにおける乱流
・講演者: 西澤 誠也(複合系気候科学研究チーム)
※発表は日本語、スライドは英語。

講演要旨: 詳細を見る

大気運動にはさまざまな時空間スケールの現象が存在し、それらは互いに影響を及ぼし合っている。スケールが小さな乱流は、それ自身は大気現象としてあまり注目されることは多くないが、より大きな大気現象にとって重要な役割をはたしている。しかしながら、スケールが小さいことから、多くの大気シミュレーションにおいて、乱流を直接解像することは容易ではない。これまでは乱流の寄与を経験的にパラメタライズすることにより、その効果を取り入れてきた。計算機の発展により、物理法則に基づく乱流の効果を取り入れたシミュレーションを行うことが可能になってきた。本講演では、大気運動のおける乱流の重要性や、大気シミュレーションにおける乱流の扱いについての研究成果を紹介する。