計算科学研究機構 一般公開(10月19日) 開催報告
開催当日の2013年10月19日(土)は朝から小雨がぱらつき、風が強く、秋の寒さを感じる一日でした。足元の悪い中、2,150名もの方にご来場いただきました。 計算科学研究機構では、展示やワークショップなど多数のイベントを行いました。
スーパーコンピュータ「京」を見に行こう!
普段は一般には公開していないスーパーコンピュータ「京」。年に一度の一般公開、今年も特別に公開しました!柱のない広い部屋に、「京」の筐体が864台も並んでいます。みなさん「京」の迫力に圧倒されているようです。多くの方が写真を撮影していました。
科学の広場
ここでは「京」を使って研究を行う機関による研究紹介を行いました。DNAペーパークラフト、スパコンが作った数独(数字パズル)の配布、お天気クイズ、空力を体験できるコーナーなど、様々な企画を通してわかりやすく研究内容を紹介しました。中でも、毎年好評の量子色力学カードゲーム「クォーク・カード・ディーラー(Quark Card Dealer)」は、今年も大盛況でした。
※数独の回答はこちら。
きっずコーナー
オリジナルペーパークラフトとオリジナルぬりえを用意しました。飛び跳ねる「ポップアップ『京』」など、一味違ったおもしろいペーパークラフト作成をお楽しみいただけました。ぬりえも「京」の研究テーマを描いたものです。
※ぬりえはこちら。
展示エリア
展示エリアでは、昨年に引き続き、技術者が来場者の質問にどんどんお答えしました。普段も公開しているのですが、解説があるのは一般公開限定。「京」にまつわる、小さなことから大きなことまで、たくさん質問していただきました。
AICS研究紹介
世界最先端のスーパーコンピュータではどのような研究が行われているのでしょうか?今回は、「ミニ講演会」と「ポスター展示」、二つのスタイルで研究の紹介を行いました。ミニ講演会では、2013年ノーベル化学賞に輝いた研究の解説も行いました。実は、身近なところにもスーパーコンピュータが使われている事がわかっていただけたのではないでしょうか。 ※ミニ講演会の資料は準備が整い次第公開予定です。
施設ツアー ~「京」を支える!熱源機械棟&免震ピットツアー~
毎年大好評の施設ツアー、今年度は「事前申込制」とさせていただいたところ、定員を大幅に上回る方のご応募を頂き、抽選とさせていただきました。熱源機械棟では、大きな発電施設の迫力に驚かれたことでしょう。皆さんの見学中も、もちろん働いていますよ!免震ピットでは、「京」を実際に支えている免震ダンパーを間近に見ていただきました。
並列計算ワークショップ ~スーパーコンピュータになってみよう!~
スーパーコンピュータの並列計算のしくみを、カードゲームを用いて体験していただきました。コンピュータになったつもりで計算してみると、手分けして効率よく、正確に計算することが意外と難しいことが分かったのではないでしょうか。6人1組のグループワークで、なごやかにワークショップを楽しんでいました。
スパコン・クイズラリー
昨年に続き多くの方にご参加いただきました。クイズはちょっと難しい問題もありましたが、みなさんは解けたでしょうか? ※計算科学研究機構・兵庫県立大学・計算科学振興財団・高度情報科学技術研究機構の共同開催
計算機歴史博物館 ~スパコンがうまれる前の話~(RIST 高度情報科学技術研究機構による展示)
部屋の周りにぐるっと置かれた展示には、実際に使用されていた大正時代のそろばん、計算尺、機械式計算機、初期の電卓・パソコン、汎用大型計算機の部品など、みたことがないものがたくさん。そのほか2進数のしくみなど、さわって楽しめる展示が、子どもから大人の方まで大人気でした。
当日は足元の悪い中ご来場いただき誠にありがとうございました。 来年度の日程は決まり次第、ウェブサイトで公開します。来年度もご参加をお待ちしております!
※イベント内容など開催時のご案内はこちら
※同時開催の【理化学研究所 神戸事業所】の一般公開のページはこちらです。
※【神戸市医療産業都市】の一般公開報告ページはこちらです。