第4回AICS国際シンポジウム開催報告(12月2日~3日)
2013年12月2日、3日の二日間にかけて、第4回AICS国際シンポジウムが開催され、海外5か国からの参加者を含めておよそ130名の方に参加いただきました。
最先端のシミュレーション研究のセッションでは、地震の時に個々の建物がどのように揺れて崩壊するか、中国上海を対象としたシミュレーションが示され、最適な避難誘導や、災害に強い都市設計などに役立つシミュレーション研究への中国での取り組みが紹介されました。
また、自動車1台1台の動きをシミュレーションして、交通渋滞の起こり方や、最適な信号の切り替え方などを調べる社会科学シミュレーションの例が示されたり、生体内での分子の動きをシミュレーションするアメリカでの取り組みや、今年のノーベル化学賞でも注目を集めた計算化学分野のシミュレーション研究についても紹介されました。
この他、将来のスーパーコンピュータの展望に関するセッションが行われ、AICSでの取り組みの他、スペインでの携帯電話に搭載されるCPUを応用したスパコン構築プロジェクトや、アメリカのブルーウォーターズプロジェクトなど世界の取り組みが紹介され、活発な議論がありました。
懇親会やポスターセッションも行われ、研究者同士の交流も生まれました。