理化学研究所 計算科学研究機構

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2011 RIKEN AICS HPC Summer School

理化学研究所(理研)計算科学研究機構では、若手研究者のみなさんを対象に、並列計算機を使いこなすためのプログラミング手法の基礎を学んでいただくためのサマースクールを開催します。

1.月日・場所

2011/8/1(月)~8/5(金) 理研 計算科学研究機構6階講堂

アクセスはこちら

2.主催

3.後援

「HPCI戦略プログラム」

4.目的

スーパーコンピュータ(スパコン)を駆使した数値シミュレーションを利用した科学が、理論、実験と並ぶ「第3の科学」と呼ばれるようになって久しくなります。
シミュレーションが科学技術に果たす役割は重要で、最先端の科学的発見、新規技術開発への大きな可能性を提供しています。
スパコンによるシミュレーションを実施するためには、まず、スパコン向けのプログラムを開発しなければなりません。
2012年秋の本格稼働を目指して開発が進められている次世代スパコン「京」は、約64万のコアを有する超並列計算機です。

「2011 RIKEN AICS※1 HPC※2 Summer School」では、「京」に代表されるスパコンを駆使して何か新しいことに挑戦したいと考えている若手研究者等を対象に、並列計算機を使いこなすためのプログラミング手法(並列計算プログラミング)の基礎を学習することを目的として開催します。
「京」に代表されるスパコンを駆使して何か新しいことに挑戦したいと考えている皆さんは是非奮ってご参加ください。

※1 AICS・・計算科学研究機構(Advanced Institute for Computational Science)

※2 HPC・・High Performance Computing

5.対象

  • 大学・研究機関に所属する若手研究者(大学院生を含む)
  • 企業に所属する研究者、技術者
  • MPI、OpenMPによる並列プログラミング未経験者、体系的に習得しなおしたい方

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6.プログラム概要

  • MPI、OpenMPによる並列プログラミングの基礎、並列データ構造の考え方の習得を重点に置きます。

    東京大学情報基盤センターで実施している講習会の内容を踏襲し、対象アプリケーションとしては、有限体積法による三次元ポアソン方程式ソルバーを題材とします。基礎から解説しますので、有限体積法の経験が全く無い方でも受講できます。
  • 座学、プログラミング演習の両方を実施します。

    演習にあたってはPCクラスタ(「京」ではありません)を使用します。

8月1日(月)

第1部

イントロダクション

12:30-13:00

(受付)

 

13:00-13:45

講演

はじめに,計算科学研究機構の概要

平尾公彦

13:45-14:45

講演

スーパーコンピュータの拓く
計算科学の歴史・現状・展望

小柳義夫

14:45-15:00

(休憩)

15:00-15:30

講演

本サマースクールの概要

中島研吾

15:30-17:00

実習

実習環境の概要とログイン

片桐孝洋

17:00-18:00

見学

計算科学研究機構の見学

横川三津夫/
亀山豊久

8月2日(火)

第2部

MPI基礎

09:00-10:45

座学

並列プログラミングの基本

片桐孝洋

10:45-11:00

(休憩)

11:00-12:00

実習

MPIプログラミング実習1

片桐孝洋

12:00-13:30

(昼食)

13:30-15:30

実習

MPIプログラミング実習2

片桐孝洋

15:30-15:45

(休憩)

15:45-17:45

実習

MPIプログラミング実習3

片桐孝洋

8月3日(水)

第3部

MPI応用

09:00-10:30

座学

実習

並列アプリケーション開発入門(Ⅰ)

(有限体積法)

中島研吾

10:30-10:45

 

(休憩)

 

10:45-12:15

座学

実習

並列アプリケーション開発入門(Ⅰ)

(有限体積法)(続き)

中島研吾

12:15-13:30

(昼食)

13:30-15:30

座学

実習

並列アプリケーション開発入門(Ⅱ)

(並列データ構造,領域分割)

中島研吾

15:30-15:45

(休憩)

15:45-17:45

座学

実習

並列アプリケーション開発入門(Ⅱ)

(並列データ構造,領域分割)(続き)

中島研吾

8月4日(木)

第3部

MPI応用

09:00-10:30

座学

実習

並列アプリケーション開発入門(Ⅲ)

(並列有限体積法)

中島研吾

10:30-10:45

(休憩)

10:45-12:15

講演

スケーラビリティ阻害要因:
通信およびファイルI/O

石川 裕

12:15-13:30

(昼食)

第4部
OpenMP

基礎+応用

13:30-15:30

座学

実習

ICCG法によるポアソン方程式ソルバー

中島研吾

15:30-15:45

(休憩)

15:45-18:00

座学

実習

OpenMP超入門,オーダリングについて

中島研吾

※8/5(金)の開始時間が9:30から9:00に変更になりました。

8月5日(金)

第4部
OpenMP

基礎+応用

09:00 -12:00

座学

実習

オーダリングについて(続き)

中島研吾

12:00-13:15

(昼食)

13:15-15:15

座学

実習

並列化実装について

中島研吾

15:15-15:30

(休憩)

15:30-17:00

座学

Hybrid並列プログラミングモデル

中島研吾

17:00-17:15

修了証授与

平尾公彦

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7.参加申し込み

  • 定員40名程度で、原則として先着順で受け付けいたします。

    ただし、特定の大学・機関の方に偏らないように調整させていただく可能性があります。
  • 参加申し込み期間は5月25日(水)9時~7月1日(金)17時です。
  • 申し込みはこちらから
  • 希望される方(学生、若手及び女性研究者)には旅費と宿泊費を支給いたします。

    なお、宿泊を希望される方の宿泊先はこちらで手配いたします。(クオリティホテル神戸を予定)

8.参加にあたっての注意事項

  • 参加を希望される方の要件として、FORTRANまたはCによるプログラミング経験、UNIXの経験、

    基礎的な数値計算の知識(LU分解、ガウスザイデル法など)を有していることを前提とします。
  • 参加者はセミナー当日、1人1台ノートパソコンをご持参ください。
  • 宿泊費支給を希望される方で、申し込み締め切り以降にキャンセルをされる方については

    ホテルキャンセル料を請求させていただく可能性がありますのでご注意ください。

9.組織

アドヴァイザリ委員会

  • 平尾公彦(理化学研究所計算科学研究機構)
  • 米澤明憲(理化学研究所計算科学研究機構)
  • 小柳義夫(神戸大学大学院システム情報学研究科)
  • 石川 裕(東京大学情報基盤センター/理化学研究所計算科学研究機構)
  • 佐藤三久(筑波大学計算科学研究センター/理化学研究所計算科学研究機構)
  • 賀谷信幸(神戸大学大学院システム情報学研究科)

実行委員会

  • 佐藤三久(筑波大学計算科学研究センター/理化学研究所計算科学研究機構)
  • 亀山豊久(理化学研究所計算科学研究機構)
  • 中島研吾(東京大学情報基盤センター)
  • 片桐孝洋(東京大学情報基盤センター)
  • 大島聡史(東京大学情報基盤センター)
  • 臼井英之(神戸大学大学院システム情報学研究科)
  • 陰山 聡(神戸大学大学院システム情報学研究科)
  • 山本有作(神戸大学大学院システム情報学研究科)
  • 岩下武史(京都大学学術情報メディアセンター)

10.問合せ

独立行政法人理化学研究所 計算科学研究機構 連携促進課

〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-26

TEL:078-940-5626 FAX:078-304-4964

E-mail: aics-renkei@riken.jp(コピーしてメール送信される場合は@を半角に修正してください。)