第25回HPDC 参加報告(5月31日~6月4日)
2016年5月31日〜6月4日の5日間、京都にて、スーパーコンピュータなどの高性能計算のための並列・分散コンピューティング技術をテーマとした国際会議、第25回HPDC (International Symposium on High Performance Parallel and Distributed Computing) が開催されました。
HPDCは高性能計算のシステム系研究をテーマとしており、今回はネットワーク・通信技術、耐故障技術、ビッグデータや高性能IO、グラフ処理などに関する計28本の研究発表がありました。170名を超える研究者が集まり、うち海外からの参加者は約100名に上りました。今月19日からドイツで開催される国際会議ISCを前に、世界の最新のスーパーコンピュータに関する話題でも注目されました。
今回初めて日本で開催され、理研AICSからは数名の研究員が実行委員として会議運営に携わりました。また、併設のワークショップなどでのAICS研究者の発表は下記のとおりです。
・庄司運用技術部門長
京コンピュータとその障害解析についての基調講演
(”The K Computer and Its Failures" at the 6th Workshop on Fault Tolerance for HPC at eXtreme Scale (FTXS) 2016)
・石川プロジェクトリーダー(Flagship 2020プロジェクト ポスト京開発)
高性能コンピューティングのためのマルチカーネルOSの比較調査研究
(“A Multi-Kernel Survey for High-Performance Computing” at International Workshop on Runtime and Operating Systems for Supercomputers (ROSS 2016))
・丸山チームリーダー
高性能コンピューティングにてアクセラレータを活用するために、システムソフトウェアが提供する機能・役割についてのパネルディスカッション(パネリスト)
("The Role of System Software in the HPC Accelerator Space" (ROSS 2016))