想定外を減らし、地震被害に立ち向かう ~都市地震災害の大規模シミュレーション~
都市ではどんな地震によって、どのような被害が起こるのか。これまでの経験則に基づいた被害想定ではなく、科学的に被害を予測するための大規模シミュレーションが行われています。東京大学を中心とした研究グループは、「京」を使って東京の山手線内ほぼ全域にあたる約10キロ四方における地盤および建物の揺れについて、大規模なシミュレーションを行いました。都市の広範囲を対象としたシミュレーションを行うことで、建物への被害予測のほか、これまでは難しかった地盤のひずみ解析を行うことができるようになり、ガス・水道・交通などライフラインネットワークへの被害予測も可能となりました。地震災害の統合的な予測システムの確立を目指し、研究が続けられています。
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