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第4回 スパコンを知る集い in 富山 〜「京」からポスト「京」へ〜 開催報告 (2015年12月19日)

講演会 スパコンを知る集い in 富山 〜「京」からポスト「京」へ〜 開催報告

 2015年12月19日(土)に「スパコンを知る集い in 富山」を富山国際会議場 3Fメインホール(富山県富山市大手町1-2)において開催しました。
 今回、563名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。
 各講師のプレゼンテーション要旨につきましては、こちらからご覧いただけます。プレゼン資料ついては講演要旨各タイトルのリンクよりPDFファイルをダウンロードしてご覧ください。
 なお、当日回収させていただきましたアンケート調査の結果はこちらをご覧下さい。次回以降の開催の際の参考とさせていただきます。ご協力ありがとうございました。

■概要

  • 講演会名:スパコンを知る集い in 富山 ~「京」からポスト「京」へ~
  • 主  催:理化学研究所 計算科学研究機構
  • 後  援:富山県・富山県教育委員会・ 富山市・富山市教育委員会
  • 開催日時:2015年12月19日 土曜日 14時35分~17時(受付13時55分〜)
  • 開催場所:富山国際会議場 3Fメインホール
          (富山県富山市大手町1-2)

■プログラム

14時35分~14時50分

動画上映『技術の壁を突き破れ!~スーパーコンピュータ「京」の開発~』

14時50分〜15時30分

スパコンて何? 何ができるの?

横川 三津夫(計算科学研究機構/神戸大学・教授)
※14:35~15:30は富山県・富山県教育委員会主催「富山県教育フォーラム」として運営されました。
15時45分~16時20分

鉄道の技術開発を支えるシミュレーション技術 ~より早くより安全に~

池田 充(鉄道総合技術研究所 鉄道力学研究部・部長)
16時20分〜16時55分

スパコンで地震の揺れと津波を予測 〜「京」で災害を減らす〜

古村 孝志(東京大学地震研究所・教授)
16時55分〜17時

エンディング

■講演要旨

講演する横川三津夫先生の写真

横川 三津夫

計算科学研究機構/神戸大学
教授

スパコンて何? 何ができるの?

計算機シミュレーション(模擬実験)は、気象予報、薬剤設計、大規模建築物の設計など、我々の非常に身近なところで役立っています。様々な現象を数理モデルで表現し、空間上の離散点(格子点)間の関係を表す四則演算だけの計算式に変形することによって、コンピュータの中に再現することができるためです。これらの計算は、格子点数を増加させる(解像度を上げる)ことにより、より詳細で現実に近い状況を計算することができますが、格子点の増加は四則演算数の増加をまねき、膨大な加減乗算を行うために、圧倒的な計算性能をもつスーパーコンピュータが必要となります。
現在のスーパーコンピュータは多数のプロセッサで構成される並列計算機です。並列計算では、個々のプロセッサの性能向上とプロセッサを繋ぐインターコネクト技術が重要ですが、我々が開発したスーパーコンピュータ「京」は、1秒間に1京回(1兆の1万倍)の加減乗算が可能な世界でトップクラスの計算性能を持つものです。
「京」は、現在、多くの研究者やアプリケーション開発者によって利用されています。「京」の利用により、我々の知らない世界、これまで分からなかった現象が見えるようになり、我々の生活に役に立つ成果が得られるものと期待しています。

講演する池田充先生の写真

池田 充

鉄道総合技術研究所 鉄道力学研究部
部長

鉄道の技術開発を支えるシミュレーション技術
~より早くより安全に~

1825年、スチーブンソンが製造したロコモーション号により、世界ではじめて鉄道の営業運転がイギリスで始まりました。もちろん、この当時にはコンピュータと呼べるようなものはなく、機関車の設計は全て人手によって行われていました。それから190年後の今日、新幹線をはじめとする鉄道の技術開発には、コンピュータを用いたシミュレーション技術が欠かせない時代となりました。講演では、鉄道の技術開発を支える最近のシミュレーション事例をいくつかご紹介しながら、シミュレーション技術の役割や有用性についてお話したいと思います。

講演する古村孝志先生の写真

古村 孝志

東京大学地震研究所
教授

スパコンで地震の揺れと津波を予測
〜「京」で災害を減らす〜

日本では、昔から大きな地震が繰り返し起きてきました。およそ4年前の東日本大震災では、津波によるたいへんな災害が起きました。富山でも、1858年飛越(ひえつ)地震など大きな災害が何度も起きてきました。大地震の発生を数日前に予測する「地震予知」は、現在の科学の力ではではとても難しい課題です。ですが、将来起きるおそれの高い大地震の強い揺れと津波をスパコンで計算することで、災害をへらすために役立てることができます。京コンピュータで再現した過去の大地震、そして将来の大地震の強い揺れと津波を、CGを使って説明しましょう。

■当日の様子

当日の様子の写真

■アンケート調査結果

※563名中410名が回答
※各問いをクリックすると拡大します

Q1.性別を教えてください。 Q2.年齢を教えてください。 Q3.ご職業を教えてください。
Q4.どちらからお越しになられましたか。 Q5.スパコンを知る集いの開催をどこでお知りになりましたか。(複数回答)
Q6.講演内容について    

■問い合わせ先

国立研究開発法人理化学研究所
計算科学研究機構 広報国際室
TEL:078-940-5596
E-mail:shirutsudoi[at]riken.jp([at]を@に修正後お送りください)
URL:http://aics.riken.jp/shirutsudoi

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