理化学研究所 計算科学研究機構

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RIKEN AICS HPC Spring School 2014 のご案内 (2014年3月5日~3月7日)

理化学研究所 計算科学研究機構では、若手研究者のみなさんを対象に、並列計算機を使いこなすためのプログラミング手法の基礎を学んでいただくためのスクールを開催します。
サマースクールに続く内容で、主に並列数値計算アルゴリズム、性能チューニング等に焦点を当てています。
※参加申し込み期間は2014年1月7日(火)9時~2月14日(金)17時です。(延長しました)

1.月日・場所

2014年3月5日(水)~3月7日(金) 理研 計算科学研究機構6階講堂
アクセスはこちら

2.主催

理化学研究所 計算科学研究機構東京大学情報基盤センター神戸大学大学院システム情報学研究科

3.後援

「HPCI戦略プログラム」(括弧内は代表機関)

登録施設利用促進機関

4.目的

「京」に代表されるスーパーコンピュータによる大規模な計算科学を駆使して新しい科学を開拓したいと考えている若手研究者等を対象に、基本的な並列数値計算法を学習(講義および実習)し、並列プログラミング言語の初歩と、性能ツールの使い方を習得することを目的として開催いたします。
2011年度より3回にわたり、当機構では、並列計算についての知識と基本的な並列プログラミング技術の習得を目的に、RIKEN AICS HPC Summer Schoolを開催しており、そのなかでは数値計算法や性能チューニング技術についても学習したいという要望が多くありました。本スクールはそのご要望に応え、Summer Schoolのアドバンストな要素も持った内容となっています。
※1 AICS・・計算科学研究機構(Advanced Institute for Computational Science)
※2 HPC・・High Performance Computing

5.対象

本スクールは以下の方々を対象とします。

  • 大学・研究機関に所属する若手研究者(大学院生を含む)
  • 企業に所属する研究者、技術者
  • MPI、OpenMPによる並列プログラミング未経験者、体系的に習得しなおしたい方
  • RIKEN AICS HPC Summer Schoolを修了していると、なお望ましい

但し、対象者の方は以下の条件を満たす必要がありますのでご注意ください。

  • FortranもしくはC言語について、ある程度の知識とプログラミング経験を有すること。
  • 計算科学もしくは計算機科学の研究においてスパコンおよび並列処理の知識・技術の習得が必要であるなど、
    本スプリングスクールに参加の動機が明確であること。

以上の条件を満たさない方はお断りすることがありますので、あらかじめご了承ください。

6.プログラム概要

3月5日(水)

9:30-9:50

受付

9:50-10:00

開講挨拶

AICS・井上 愛一郎

10:00-12:30

講義1

離散化とその解法 (熱伝導方程式を例として)
- 空間離散化(有限差分法,有限要素法,スペクトル法)
- Linear Solvers:直接法(LU分解)、反復法(ヤコビ法、ガウス・ザイデル法、SOR法)
- 時間発展問題の離散化:陽解法(オイラー、多段法)、陰解法(後退オイラー、ルンゲクッタ)
- 並列化基礎

神戸大・
横川 三津夫

3月5日更新

12:30-13:30

昼食~休憩

13:30-14:45

演習準備

- FX10利用準備
- MPI復習(簡単なプログラム)

神戸大・
森下 浩二

3月4日更新

14:45-15:00

休憩

15:00-17:00

講義2

演習1

- プログラムの並列化
- 性能評価基礎

神戸大・
横川 三津夫

3月5日更新

3月6日(木)

09:00-12:00

演習2

固有値計算法

AICS・今村 俊幸

(前半)

(後半)

12:00-13:00

昼食

13:00-15:00

講義3

共役勾配法(CG法)
- アルゴリズム
- 行列格納法
-(並列)前処理手法
- 並列データ構造(MPI)
- OpenMP/MPIハイブリッド並列プログラミングモデル

東大・中島 研吾

受講者へ別途案内

15:00-15:15

休憩

15:15-16:45

講義4

多重格子法
- 基礎
- 並列多重格子法
- 最近のトピックス(通信削減アルゴリズムなど)

東大・中島 研吾

受講者へ別途案内

16:45-17:00

休憩

17:00-18:00

演習3

CG法プログラムの最適化
- MPI並列化されたCG法プログラムのハイブリッド化
- プログラム概要,演習実施要領

東大・中島 研吾

受講者へ別途案内

3月7日(金)

9:00-10:00

講義5

AICS公開ソフトの紹介

AICS・伊藤 聡

資料

10:00-10:10

休憩

10:10-11:20

講義6

「Xcalable MP」並列プログラミング言語入門

AICS・村井/佐藤

資料

11:20-11:30

休憩

11:30-12:30

演習4

「K-scope」Fortran向けプログラム解析ツール,富士通性能ツール

AICS・南/熊畑

資料

12:30-13:30

昼食~休憩

13:30-14:30

演習5

「Scalasca」プログラムの性能最適化支援ツール

AICS・中村 朋健

資料

14:30-16:30

演習6

性能チューニング実習
・Scalasca
・富士通性能解析ツール

AICS・中村/熊畑

(受講者に別途追加資料送付)
3月7日更新

16:30-16:45

休憩

16:45-17:10

修了証授与、全体写真撮影、閉講挨拶

AICS・平尾機構長

7.参加申し込み

    • 参加申し込み期間は2014年1月7日(火)9時~2月14日(金)17時です。(延長しました)
      申し込みは終了しました。

 

  • 定員40名程度で、原則として先着順で受け付けいたします。
    ただし、特定の大学・機関の方に偏らないように調整させていただく可能性があります。
    また、下記8.の参加要件を満たしていないと思われる方についてはお断りさせていただく可能性があります。
  • プログラムは全行程への参加を基本に構成しています。従って全日参加が望ましいですが、後半6~7日のみの参加も受入可能です。
  • 全日参加の方の内、学生で主催・後援機関所属でない方には理化学研究所から旅費と宿泊費を支給することができます。
    旅費と宿泊費は理研規定に準じ、スクール修了後、振込にて支給いたします。
  • スクールに関するご質問は、下記の問合せ先にご連絡ください。

8.参加にあたっての注意事項

  • 参加を希望される方の要件として、FORTRANまたはCによるプログラミング経験、UNIXの経験、基礎的な数値計算の知識(LU分解、ガウスザイデル法など)を有していることを前提とします。
    (「5.対象」参照)
  • 参加者はセミナー当日、1人1台ノートパソコンをご持参ください。
  • 実習でスーパーコンピュータを利用するにあたって、輸出規制上の手続きにより、非居住者に該当する方(海外居住者等)については、別途ご相談させていただきます。

※個人情報の取り扱いについて
登録いただいた個人情報は、本スクールの予定変更や詳細などのご案内、スクール運営に係る資料・集計、また講習会など理研からのご案内に利用させていただきます。

その他での利用、個人の特定が可能な形での取り扱いはいたしません。

9.問合せ

独立行政法人理化学研究所 計算科学研究機構 連携促進課 新堂・馬塚
〒650-0047 兵庫県神戸市中央区港島南町7-1-26
TEL:078-940-5796 FAX:078-304-4964
E-mail: