チューニング技術チーム
チューニング技術チームは、スーパーコンピュータ「京」の能力を最大限発揮する優れたアプリケーションの開発基盤の整備を目指しています。AICS研究チームで開発されているアプリケーション(AICSソフトウェア)の性能評価および高度化を実施します。性能解析手法を確立しアプリケーションの高度化を行うため以下の業務を実施します。
(1) AICS研究チームで開発されているアプリケーションの性能情報・機能・利用状況等の分析
(2) アプリケーションのチューニング・高並列化
(3) アプリケーションのチューニング・高並列化による計算資源・電力等運用の効率化
これらの業務を通してアプリケーション性能最適化技術の体系化の研究を行います。 性能最適化技術のうち性能特性分析技術を「高並列特性分析手法」と「CPU単体特性分析手法」の 2 つに分け、それぞれについて調査・性能測定・重要点特定・評価・問題点把握の作業フェーズ毎に提案しています(下表参照)。
フェーズ | 高並列特性分析手法 | CPU単体特性分析手法 |
調査 | ソースコードの調査 | |
性能測定 | 高並列特性測定手法 | ― |
重要点特定 | 計算・通信カーネルの特定手法 | |
評価 | 高並列特性評価手法 | 計算カーネル特性評価手法 |
問題点把握 | 高並列に関する問題点の分析手法 | CPU単体性能に関するアプリケーションの分類手法 |
この中で高並列に関する問題点の把握のために問題点のパターンを6つに分類すること、CPU単体性能に関する問題点の把握のために、アプリケーションを6パターンに分類することを提案しています。今まで開発・適用したチューニング技術を上記のパターン毎に整理することで、性能最適化技術として提案しています。