「京」を使った研究が最優秀ポスター賞を受賞 - SC16(米・ソルトレイク)
ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(高性能計算技術)に関する世界最高峰の国際会議であるSC16で、「京」を使った研究成果のポスターが最優秀ポスター賞を受賞しました。全世界から参加した112件のポスターの中から選ばれ、11月17日(現地時間)、受賞式が行われました。 (ポスタータイトル: A Fast Implicit Solver with Low Memory Footprint and High Scalability for Comprehensive Earthquake Simulation System)
受賞の対象となった成果は、次世代地震被害予測システムのコア技術として期待されているシミュレーション手法に関する研究成果です。「京」全体(82,944計算ノード)で開発した手法を使うことで、従来の205倍の規模となる地殻変動問題(2兆自由度)が解けるようになりました。これにより地震を引き起こす地殻変動を従来より精緻に分析できるようになると期待されます。
著者である、藤田航平特別研究員(理研AICS 研究部門 総合防災・減災研究ユニット)は、「今回の受賞は我々の力だけで達成できるものではなく、「京」が持つ性能と、それを安定的に使うことができる優れた運用のおかげだと思っております。ご協力いただきました皆様に御礼申し上げます。」と話していました。
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