地球温暖化の進行に伴い、局地的豪雨や竜巻、巨大台風などの極端な気象現象が増加する可能性が指摘されています。ポスト「京」を駆使して、高精度のシミュレーションと「ひまわり8号」などの観測ビッグデータを最大限に活用することで、局地的豪雨や竜巻をいち早く予報する技術を開発するとともに、それらの極端な気象現象が人や建物に及ぼす被害レベルを推定する技術を開発します。さらに、数週間から数十年スケールの台風の発生や特性の変化を予測するシステムの技術開発を進めます。また、人間活動に伴い大気中に放出されたエアロゾル(微粒子)や温室効果ガス、PM2.5などが気象や環境に与える影響を予測・監視するシステムの基盤技術を開発し、環境政策や防災、健康対策へ貢献することを目指します。